1社協シンクタンクの位置づけ
社会福祉協議会の役割である地域福祉に関する調査・研究機能をより高めるために、情報の集積、分析、研究、事業化への企画立案を行うものである。
「人(ヒト)」・「物(モノ)」・「資金(カネ)」をより効果的に活かすために、中長期のスパンで「時(トキ)」と「情報(過去・未来)」の概念を加えた、将来の地域福祉の将来像を探っていくことが目的である。
〇シンクタンクとは
シンクタンクとは、政治、経済、科学技術など、幅広い分野にわたる課題や事象を対象とした調査・研究を行い、結果を発表したり解決策を提示したりする研究機関。think tankという言葉通り、頭脳集団などと表現されることもある。
Ⅱ 事業の柱【中期計画:5年間】
1「人(ヒト)」・・・担い手、人材育成
(1)黒部市内での人材育成に関する調査分析
(2)各種研修に一貫した人材育成プランをもとに見直しと修正を行う。
2「物(モノ)」・・・事業、政策
(1)第9回全国校区・小地域福祉活動サミットの開催並びに開催後の社会的インパクトの評価
(2)地域福祉、地域包括ケアの拠点となる場の整備計画
(=「地域福祉推進の拠点に関するあり方検討委員会」)
3「資金(カネ)」・・・地域福祉財源、共同募金、社協自主財源
(1)事業計画と資金計画(ファンドレイジングプラン)の整合性
資金計画は、行政補助に限らず、民間助成金や地域福祉財源である共同募金の強化、
活用しながら必要とされる事業へ必要な資金を投資できる環境を整備していく。
4「情報(過去・未来)」・・・情報の蓄積、分析、研究
(1)小地域福祉活動研究会の設置
平成27年11月のサミット開催に向けての前後を含めた3年間、小地域での福祉活動にスポット
を当てた研究会を設置する。市町村・県社協職員や福祉関係、NPO、企業、行政など分野を
問わず興味関心がある方を募る。また、外部有識者を交え分析と研究を高める。
(2)地域福祉調査
地区単位で行われている地域活動の過去から現在までの情報を収集し整理する。また将来の
人口動向や社会変化などを予測しながら地域の将来像を探っていく。そのデータは研究会等で分
析・研究したものを市民に公開していく。
5「時(トキ)」・・・中長期ビジョン、事業計画の立案
(1)社協基盤強化計画
黒部市社会福祉大会決議からなる中期ビジョン、単年度事業計画までの一貫性。それに基づ
く社協の基盤強化計画への落とし込みを行う。